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撮影・編集テクニック基本編 |
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スズキツトムの「映像作家になろう!」 番外編:映像撮影も(精神的に)命がけ… スズキツトム |
もし、あなたがストレスが好きじゃなかったら、映像編集はやめておきましょう。 |
1.編集は、(ほぼ)一番最後の作業
プリプロ、プロダクション、ポスプロと、映像作品(や仕事)の作業フローのうち、編集はポスプロ(ポストプロダクション)、つまり納品前の最後のプロセス。言い換えれば、納期に間に合うか間に合わないかの最後の砦、すべてのプロジェクトのしわ寄せのたまり場。悲観してるわけじゃなくて現実の話です。ホント。 実写の場合は、悪天候によって撮影日がずれたり、役者が風邪ひいたり、役者が飲み過ぎて撮影日ブッチしたり、監督が酔っぱらってケンカして撮影日ブッチしたり、カメラマンがテープ入れ忘れたり、録画ボタンを押し間違えて本番以外の映像をバッチリ撮ってたり(実話)と、いろんな次元でいろんな遅れの要因があります。ホントはもっともっとあります。 じゃ、CG なら撮影のチョンボも役者のワガママも天候の影響もないと考えるアナタ。アマい。ソウ・スイートですよ。だって、アニメーターがなかなか合格点の行くカットをあげてこなかったり、逆にウデはいいんだが高速道路でトラックに突っ込んだり、「保存ができないんですぅ」ってマシンが調子悪いことをアピールされたり、制作進行がのんびり屋さんだったり、エフェクトやってるお兄さんが行方不明になったりと、しわ寄せが編集にやってくる要因はいっぱいあるんですよ。 |
2.ノンリニア編集
昔は、編集室じゃないと編集作業ができなかったわけですが、ノンリニア編集が現実的になったことで、MacBook レベルでプロレベルの映像が作れるようになりました。すばらしい! この映像編集の民主化におけるメリットは一旦置いておきましょう。仕事レベルで言うと、注意したいのが「だって、すぐできるんでショ」族。 「これ、直しが50 カ所ありますよ。半分以上は前回とシナリオ違いますし。」 「だって、すぐできるんでショ?」 確かにいつだってどこだって映像は編集できます。タクの中で編集したことも1回や2回ではありません。昔はPowerBook2400c がちゃんと閉まらないようにIDカードを挿んで、AfterEffects のレンダリングをかけたままカバンに閉まって移動とかもしました。ただね、映像が長ければ長いほど、またストーリー性があればあるほど、ひとつの変更が他のところに影響してくるのね。これがまた。 それは置いといて、マシンパワーが上がれば上がるほど、なおかつマシンやソフトのコストが下がれば下がるほど「だって、すぐできるんでショ?」を言われるようになりますから、ご注意ください。ホント。 そう考えると、それでも映像を編集したいですか? いつものノリとは正反対ですが、Yes と答えられるアナタ、映像編集を仕事とするタフさはあります! がんばりましょう! ちなみにオレはマゾですから、続けてますけど…。 |
今回の教訓:「だって、すぐできるんでショ」族には気をつけよう!
注:スズキツトムのコメント/グチ/使用機材等はNAPPJ の意見・見解・オススメ等を反映したものではなく、あくまでも本人の意見・機材の選定です。尚、スズキツトムの文章に登場する人物及び人物のタイプは全て架空のもので、実在する映画監督、CG 監督、CGアニメーター、VFX アーティスト、制作進行とは一切関係ありません。 |
スズキツトム | 2007.04.27 |