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【Photoshop for Movie】
撮影・編集テクニック基本編 Adobe After Effects 基本編 Adobe After Effects 応用編

撮影・編集テクニック基本編
スズキツトムの「映像作家になろう!」
番外編:インタビューのデキは撮影次第

スズキツトム
モーショングラフィックスに挑戦したい。自分の画像加工テクをこれからは映像でも展開したい。そんなあなたにお送りする「映像作家になろう!」。今回は、インタビュー撮影についてご説明します。

映像作家たるもの、撮影も分かってなきゃ!当然インタビュー映像なんかもチョロイぜ、って言えるぐらいじゃないと!ということで今回は、真面目にお話しようと思います。(じゃあ、今まではなんだったんだ…。)

映像素材を準備するのが「撮影」だと思います。いろんなシチュエーションや表現やニーズはある訳ですが、共通して言える事は、相手(見る人)に映像が送るメッセージが伝わることが大切ではないでしょうか。となると、

まずはシチュエーションが把握できることが重要
忘れがちなことですが、まずはインタビューされる人の事務所(なり)を外から撮って、「あー、こんな場所なんだ」と見る側がイメージしやすく、肝心なインタビューに入り込めるようにすることが必要です。横Panでもいいし、静止ショットでもいいし…。

個人的には三脚を低めに立てて事務所(なり)を狙い、人やクルマが手前を通るショットを撮ったりします。人がフレームインやアウトするタイミングで編集するとなかなか場所独特の「風情」を表現できたりします。


次に(イキナリですが)インタビュー自体の撮影について、ポイントはいくつかあります。


三脚 or 自然目線
これは、「客観」を表現したいのか、「主観」を出すかの違いですが、映像作家なんだから「客観」はナショジオに任せましょう!ここは主観で三脚なんか捨てちまえ!(そこまでは…。)

無論インタビューアー兼カメラマンである場合、三脚を立ててインタビューに集中したくなるのは分かりますが、(1)ツマラン映像になってしまう危険性が高い、(2)気がつかないうちにフレームアウトしてるかも、そして(3)1時間撮りっぱなしの映像を一体誰がキャラ出し〜編集するんじゃい、といったデメリットがあります。

これまた個人的にですが、「場所/シチュエーションの把握」は客観、インタビューは主観だと思っていますので極力ハンディ(小さめのカメラ)で撮るようにしています。レンズさえ明るく、マイクがしっかり音を拾ってくれれば何でもいいんですが、個人的に超・超・超オススメはキヤノンのHV10(HDVカメラ)です。


光、足りてますか?
映像が暗いと、被写体(インタビュー受けてる人)も表情が見えなかったり、背景と区別つかなかったりと、画的に活きてこない以前に失礼だと思ってます。もちろん編集である程度持ち上げることは可能ですが、基本としてライティングを持ち込んでキッチリ照らすか、それが可能でない場合はそこにあるライティングを使わせてもらうか、光が充分な場所でインタビューするか、最悪カメラ側でアイリスを開けるか。


音、大丈夫?
ヘッドホン(イヤホンでも可)は最初だけでもつないでチェックすることをオススメします。映像がキレイでも音がショボかったり、聞こえなかったり、ノイズがうるさかったりすると元も子もない…。Web上の映像を見ていると、映像を小さくしたりコマ数を秒10フレームに落としても音だけは最低22kHzをキープすると、結構安心して見れるものです。友人に言われたことですが、「映像は音だ」っていうのは、ホントにそうです。


っていうか、あいづち打たない&ピンマイク
インタビューをする側はもちろん、脳みそフル回転。話が面白かったらノッてくるし、あいづちのひとつも打ちたくなるでしょう。でも、ダメです。インタビューする人とされる人の声が重なると編集しにくく、また、インタビューされてる人の話を聞きたいのに「うん、うん。そうそう。うーむ。」とか入ってると、見る側はイライラしてくるものです。また、カメラを持った状態でインタビューしてると、当然マイクとの距離の差から、インタビューされる人の声より「うん、うん。」が大きくなってしまう…。有線でもいいので、音をちゃんと撮るようにピンマイクをつけてもらいましょう。


そして、最後にひとつ…

後で編集すんだから、欲張らない
ちょっとご説明します。話をしながら、撮影(映像)しながら、「あ、スチール」ってパシャパシャ撮りながら、って欲張ってインタビューしてしまうとどれも中途半端に終わる危険性大。後で編集するわけなので、インタビュー(&撮影)タイム、「何かのアクションをやってるとこ撮りたい」の映像(例えばマシンに向かって作業してるとこ)が必要であればアクションタイム、そしてスチールタイムと分ければそれぞれに必要なエネルギーがかけられ、また画的に足りないものが見えてくるのでその場で対処できるメリットもあります。


さぁ、みんなでインタビュー撮りましょう!

注1:スズキツトムのコメント/使用機材等はNAPPJの意見・見解・オススメ等を反映したものではなく、あくまでも本人の意見・機材の選定です。
注2:スズキツトムへのコメント等は、Photoshop worldサイトの「雑談」フォーラム内、「2トンの部屋」でどんどん書きましょう!
  スズキツトム   2007.08.03
 
 
 
 
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