メインライトの工夫は森の中を演出するには、結構重要な要素となる。実は、空間を作る上でライトの色やリズムは結構重要だ。筆者は、ライティングもモデリングだと思っている。大きなプロダクションになると、モデリングとライトスタッフを分けているところあるが、密接なやりとりがない限り、絵を仕上げる上では足かせになるかもしれないくらい絵作りには重要な部分だ。このように、メインライトやアクセントライトにマップをアサインしなくても、森林などからの環境光だけを必要とするなら、メンタルレイなどCGのレンダラーには、イメージベースのライティング(IBL)というのがあってこれを使うとドーム場にの球体でシーンが包まれて、その球体に貼りついたマップをライトに見立てて囲んでいるオブジェクトを照らす技術がある。しかし、これは平明的なものなので動くオブジェクトを木々が横切るタイミングで光が遮断されるといった演出はできないので、やはりライトによる演出は必要となる。
葉っぱなど厚みのないものは、従来のTranslucenceの方が調整しやすいかもしれない。レンダリングも軽いので併用するのもいいだろう。MAYAシェーダーのconditionを使うと厚みのないオブジェクトに両面マップすることもできるので、裏面の微調整も可能だ。
|