【Photoshop for Photograph】
写真加工テクニック編 撮影テクニック編
写真加工テクニック編
海と空をイメージ通りの鮮やかな色に仕上げる秘技!
永嶋サトシ
今回は、海を被写体とした風景写真での色の作り方です。風景を順光のみで撮影することはあまりないでしょう。逆光気味のライティングの方がよいイメージになりますね。ところが、逆光で撮影すると、なかなか、思った色を表現できにくいものです。そこで、イメージした色をPhotoshopで表現する必要が出てくるわけです。
【図1】元画像。色調がどんよりした空と海の風景写真。
逆光気味で撮影した海の風景写真を元に説明しましょう。どんよりした海の色を青くし、それに伴って空の色のバランスを整えます。これには、クイックマスク(あるいはレイヤーマスク)の利用が欠かせません。クイックマスクモードで最初に空の部分をマスク描画し、海の色を「トーンカーブ」で調整します。RGBでトーンを落とすだけでなくブルーチャンネルで青色の調整も行います。特にブルーの左端のポイントを持ち上げると、海のどんよりした青が鮮やかな青になります。
【図2】
まずはクイックマスクモードで海以外をマスクしたら、クイックマスクモードから通常の画像描画モードに戻す。
【図3】
「トーンカーブ」の調製レイヤーを使い、RGB は調子を落とし、ブルーはシャドウ端のポイントを持ち上げて青の色彩を出す。このほかグリーンもカーブを少し持ち上げ、レッドはわずかに落としている。
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  永嶋サトシ   2007.10.12