【Photoshop for Graphic】
グラフィック制作編 Adobe Illustrator 編 Corel Painter 編
グラフィック制作編
Photomergeと自動合成
海津ヨシノリ
Photoshop CS3の新機能の中で個人的に一番気に入っているのは、「Photomerge」と「レイヤーを自動合成」です。「Photomerge」はずいぶん前のバージョンから備わっている機能ですが、CS3からは「レイヤーを自動合成」という機能が加わり劇的に進化しました(PhotomergeはPhotomergeで残っています)。それらのツールの少し変わった使い方を考えてみます。
(1) Photomergeの機能アップ
CS2とCS3の「Photomerge」の違いを確認してみましょう。【図01】【図02】はコンパクトカメラで三脚を使わずに適当に撮影した写真です。これを「Photomerge」したのが【図03】【図04】です。両者の違いは【図03】がCS2、【図04】がCS3での処理結果です。CS3では写真の状態をPhotoshopが自動解析し、適切な状態に合成するため、CS2とCS3では結果が異なります。また繋がり部分のカラーリングもCS3では自動処理を行ってくれるので、ほとんど何もせずに難しい合成処理が完成します。さらに嬉しいことに組み合わせた画像は【図05】のようにレイヤー毎にレイヤーマスクを利用した状態で処理を完了するので、必要に応じての後処理にも最適な状態となります。

※PhotoshopCS3の「Photomerge」処理では画像を自動解析し、適切な合成のためパースを自動調整します。その機能がないCS2とは完成イメージが異なるため、作例ではCS2とのおおまかな比較を優先しトリミングを行っています。
【図01】【図02】
多摩川丸子橋付近の2枚の写真。
【図03】
Photoshop CS2で「ファイル」→「自動処理」→「Photomerge」した処理結果。
【図04】
Photoshop CS3で「ファイル」→「自動処理」→「Photomerge」した処理結果。
【図05】
【図04】のレイヤーの状態。
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  海津ヨシノリ   2007.09.19