【Photoshop for Graphic】
グラフィック制作編 Adobe Illustrator 編 Corel Painter 編
グラフィック制作編
大きな四角形で作る絵画風イメージ
海津ヨシノリ
フィルターの多くは印刷原稿よりもWebなどの解像度が低い画像処理に向いている設計となっているように感じます。そこでWeb用画像の作成を想定し、シンプルな普通の四角形からユニークな絵画風のイメージを短時間に作り出す手順を紹介してみます。実はあまり複雑な図形を元に作るとそれほど効果が期待できないので、作例に従って色々と実験をしてみてください。
●ブラシ機能を徹底的に使い倒す
最初に800×600ピクセルの新規ファイルを作成します。次ぎに【図01】のように画面に対してかなり大きめの黒ベタで塗りつぶした四角形を新規レイヤー上に作成します。続けて描画モードを【通常/不透明度=50%/塗り=100%】とし、そのままブラシ登録します。ここで描画色を変更し、ストレートに新規登録したブラシを使用すると【図02】のような面白みに欠ける結果となってしまいます。しかしPhotoshopのブラシ機能はオプション設定の項目がかなり複雑に用意されていますので、これを調整することで劇的にイメージを変化させることが出来ます。
【図01】
描画モードを【通常/不透明度=50%/塗り=100%】とした大きめの四角形を作成
【図02】
描画色を変更しストレートに作成したブラシを利用

まずブラシオプションパレットを開き、「シェイプ」「散布」「カラー」「その他」の4項目を【図03】〜【図06】のように設定します。なお、各設定項目の数値は50%で統一していますが、これはあくまでも目安であり、状況により微修正を行ってください。また、大変デリケートな処理のため、何度か実験を行ってみると良いでしょう。

【図03】
ブラシオプションパレットの【シェイプ】設定

【図04】
ブラシオプションパレットの【散布】設定

【図05】
ブラシオプションパレットの【カラー】設定
【図06】
ブラシオプションパレットの【その他】設定
ちなみにデフォルトで登録されている様々なブラシの登録状況は多いに参考になりますので、是非覗いてみてください。
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  海津ヨシノリ   2007.10.10