【Photoshop for Graphic】
グラフィック制作編 Adobe Illustrator 編 Corel Painter 編
グラフィック制作編
大きな四角形で作る絵画風イメージ
海津ヨシノリ
●テクスチャー設定と組み合わせ
完成イメージをそのまま利用してもよいのですが、ダメ押し処理としてテクスチャーを加えることで雰囲気を高めることが出来ます。ここでは【図11】に対し、フィルタギャラリーにてテクスチャーを与えて立体感を演出することにしました。必要に応じていくつかのフィルタを組み合わせる等、画面で確認しながら作り込みを行うと良いでしょう。作例では【図12】のように【フィルタ>アーティスティック>塗料】をだけ実行し【図13】のイメージを得ました。あとはストレートに背景として活用したり、必要に応じて人物イメージを埋め込んで見てもよいでしょう。【図13】に対して人物を埋め込んだ結果が【図15】。【図13】の階調を反転した【図14】に対して人物を埋め込んだ結果が【図16】となりました。
【図12】
【フィルタ>アーティスティック>塗料】の設定
【図13】
【図12】の処理結果
【図14】
【図13】の階調を反転した結果
【図15】
【図13】に対して人物を埋め込んで見た結果
【図16】
【図14】に対して人物を埋め込んで見た結果
この作り込みはかなりの応用が効きます。ベースとなる図形を曲面のあるものにしてみたり、葉や花、あるいは鳥や魚といった具象的な図形を利用してみても面白いかも知れません。また、新規レイヤーにブラシ描画する前に任意のレイヤー効果を設定してから描画するなど、ユニークな方法で色々と実験を行ってみてください。

海津 ヨシノリ
海津 ヨシノリ
東京生まれ。グラフィックデザイナー、イラストレーター。ただし、一時期カメラマンとして活動していた事もある。多摩美術大学多摩芸術学園ヴィジュアルデザイン科(現多摩美術大学)卒業。パッケージ及びCI専門のデザイン会社勤務後に、いくつかのデザイン会社の嘱託を経てフリーに。1988〜2004年まで@niftyのグラフィックフォーラム(絵風蔵)等のマネージャーを歴任。専門は、CI、VI、パッケージデザイン、ロゴタイプにシンボルマーク等だが、フォトイメージング(画像合成)や3D画像、Draw画像などで、イラストレーターとしても活動する傍ら、画像処理を中心に、執筆活動やセミナー、講演、デジタルデータの実験・検証なども行っており、Photoshop、Illustratorばかりでなく、Flashや3Dあるいはモーショングラフィックなどの啓蒙にも積極的に関わる。多摩美術大学造形表現学部非常勤講師。JPC会員。
http://www.kaizu.com/

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  海津ヨシノリ   2007.10.10