【Photoshop for Graphic】
グラフィック制作編 Adobe Illustrator 編 Corel Painter 編
グラフィック制作編
巨大ブラシ攻撃と画面叩き
海津ヨシノリ
Photoshopのブラシ機能は意外に有効利用されていないようです。しかし、この機能は侮れないパワーを秘めています。そこで今回は少し変わった使い方を紹介して見たいと思います。
●巨大なブラシを作成
ブラシ作成というと、せいぜい300ピクセル四方ぐらいのイメージを想定される方が多いのではないでしょうか。しかし、印刷原稿にも耐えられるような巨大なブラシ登録を考えて見てください。まず定番処理として実際に筆を使った悪戯書きをスキャナで読み込んで見ました【図01】。次に読み込んだ筆跡の中から気に入ったものを選び、2500ピクセル四方に収め、そのまま【編集>ブラシ定義】にてブラシ登録します。作例では【図02】【図03】のような筆跡を選びました。他にもデジタメカメラなスキャナを酷使して色々なテクスチャーや、コントラストの高い被写体等を素材としてみると面白いかも知れません。
【図01】
あれこれ考えずに適当に殴り書きしものを幾つか用意し、一気に高解像度で読み込みます。
【図02】
スキャナで読み込んだ中から選んだ筆跡その1
【図03】
スキャナで読み込んだ中から選んだ筆跡その2
●黙々と描く
ここで登録した2500ピクセル四方の巨大ブラシを1000クピクセル四方の新規ファイルでワンクリックします。ブラシですが完全にスタンプ的な使い方に徹します。そのための巨大ブラシというわけです。なお、それぞれのレイヤーを分けて色替えをしてみると後処理が簡単です。【図04】はこのようにして作ったイメージです。【図05】はその時のレイヤーの状態です。かなり有機的でユニークなイメージになります。
【図04】
【図02】と【図03】のブラシの一部分だけを組み合わせたイメージ
【図05】
【図04】のレイヤー状態
【図06】
ブラシに適応させたカラーリング。
【図07】
ブラシに適応させたカラーリング。
【図08】
ブラシに適応させたカラーリング。
【図09】
ブラシに適応させたカラーリング。
【図10】
ブラシに適応させたカラーリング。

レイヤー4 【図10】の色でクリック後に描画モードを【乗算/不透明度=100%/塗り=100%】に
レイヤー3 【図09】の色でクリック後に描画モードを【リニアライト/不透明度=100%/塗り=100%】に
レイヤー2 【図08】の色でクリック後に描画モードを【通常/不透明度=100%/塗り=100%】に
レイヤー1 【図07】の色でクリック後に描画モードを【通常/不透明度=100%/塗り=100%】に
レイヤー0 【図06】の色で描画モードを【通常/不透明度=100%/塗り=100%】に

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  海津ヨシノリ   2008.1.28