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【Photoshop for Web】
基本編 応用編

基本編
レイヤー変形を活用して表現力をアップしよう
ナカムラゲンキ

<CS3でより実用的になったVanishing Point>

最後にVanishing Pointをご紹介します。Vanishing PointはCS2から搭載された機能で、立体物の面に沿ってテクスチャーを張り込むことができる機能ですが、CS2では面の角度の調整が限られているなどの制約がありました。CS3になって機能が拡張され、より実用的になりました。

元写真と加工するロゴ
例えば、ビルの外壁に沿ってロゴを配置する加工を施してみましょう。素材集からビルの写真を用意しました。加工したいロゴのレイヤーを作成します。ロゴレイヤーを選択し、「選択範囲」>「全てを選択」を行い、ロゴデータをクリップボードにコピーしておきます。

※左図は変形前のロゴレイヤーを表示している状態。
立体面を作成してレイヤーを貼り付ける



次に新規レイヤーを作成して選択し、「フィルタ」>「Vanishing Point...」を選択すると、専用のダイアログが表示されます。ロゴを貼り付けたい面の四隅を順番にクリックすると、第一面が作成されます。次にその面に隣接する第二面、およびそれに続く第三面を作成します。
※Vanishing Pointの細かい操作はPhotoshopのHelpをご確認ください。
立体変形をしたロゴ



面が完成した状態で「編集」>「ペースト」を行うと先ほどクリップボードにコピーしておいたロゴが表示されますので、ロゴを面の上にドラッグ&ドロップします。すると、面に沿ってロゴデータが変形されます。(この状態で拡大縮小や回転もできます。)位置を調整したらOKボタンで確定します。変形されたロゴレイヤーの「描画モード」を「乗算」にすれば、ビルの陰影になじんだロゴが完成します。

Vanishing Pointを使えば、パッケージの箱にデザインを貼り付けたり、ロゴを立体的に加工したりする事が可能です。これら「変形」のテクニックはアイデア次第で活用の幅が広がります。


ナカムラゲンキ
ナカムラゲンキ
Webディレクター。1974年生まれ。日本IBMにてシステム開発に携わり、1999年にデザイン事務所ドローイングアンドマニュアルに参画。Hondaファンサイト、Sony Explorer Scienceサイト、野村総研ウェブサイトなど多数のウェブサイト制作に携わる。2004年にフリーとなり、2006年10月にウェブサイトのプランニング・デザイン・制作を中心に活動する bulbs inc. を設立。
HondaファンサイトのトータルディレクションやHonda Worldwide siteの運営、アクセサリーブランドNOJESSのデベロップなどを手がける。
http://www.bulbs.co.jp/
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  ナカムラゲンキ   2007.07.26
 
 
 
 
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