【Photoshop for Graphic】
グラフィック制作編 Adobe Illustrator 編 Corel Painter 編
グラフィック制作編
シンプルセッケイノグラデーションで作る有機的イメージ
海津ヨシノリ
(3)描画モードの組み合わせでイメージを作り込む
とりあえず作成した3つのグラデーションレイヤーのうち、上2つのレイヤーの描画モードを「差の絶対値/不透明度=100%/塗り=100%」に設定します[図06]。これで、一番下のグラデーションレイヤーに対して、2つ目グラデーションレイヤーで階調が反転され、3つ目のグラデーションレイヤーで階調の反転の反転で元に戻るというわけです。


[図06] [図07]
3つのレイヤーに方向を変えて描画したレイヤーの状況。 ここで上2つのレイヤーの描画モードを「差の絶対値/不透明度=100%/塗り=100%」に設定します。
※なお、筆者の作業のクセとして最下部の背景レイヤーは常に予備処理用とし、デフォルトの白塗りのまま手付かずで残すようにしています。こうしておけば、たとえば、すぐ上のレイヤーの不透明度だけを調整し、予備処理用の背景レイヤーに淡い色調を塗り込んでイメージを調整するといったことを簡単に行うことができます。
これでイメージは完成です。あとは必要に応じてそれぞれのレイヤーのグラデーションや描画色、背景色を変更し、更に描画モードを「差の絶対値/不透明度=100%/塗り=100」以外に設定するなどすればイメージは膨らみます。[図08]〜[図13]は、描画モードはそのままにして、グラデーションや描画色、背景色を変更した作例です。もちろん慣れてくれば、ガイドに対して律義に合わせるのではなく、ランダムで自由な始点と終点を設定し、ライブでイメージを確認しながら作り込むと、またおもしろい効果が得られます。


[図08] [図09]
[図06] のグラデーションやカラーリングを変更したもの。


[図10] [図11]
グラデーションやカラーリングを変更したもの。


[図12] [図13]
さらにグラデーションやカラーリングを変更したもの。
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  海津ヨシノリ   2007.06.13