本来のルーツである学術撮影や、それに準じるパノラマ撮影は、略垂直に天頂方向に向ける撮り方が主ですが、天体観測撮影やその他の撮影では、例え三脚使用中でもある程度角度を持たせる事も多いです。最も顕著な例は、北極星を天頂に見立てて撮影する物でしょう。
日中撮影の多くの場合は太陽の位置などが影響します。写真の様に、一方の地平線に太陽がある場合、必ずしも垂直に立たせる事は意味がある訳ではありません。また手持ち撮影で完全な垂直を維持するのは難しい事から、予めある程度意図的に角度を持たせたりもします。太陽の位置によっては、魚眼レンズに多い筒内での乱反射や天頂近くのエリアの極端な白飛び等が発生するため、その場合はある程度大きく角度を付けるとよい事もあります。
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