本来は顧問契約をした弁護士などのお話を聞く事を勧めますが、とりあえず基本的な理解を得るには、ちょっとした法律学の講義などを聴講するのも一つの手段です。また、特許庁などの所轄省庁のサイトでは簡単な知的財産に関する説明のページもありますので、そのような所で基本的な知識を得てから、自らの案件について取り組むと理解が早いでしょう。語学力が在る方は、欧米などのお役所のサイトを見てみるのもよいでしょう。登録された特許や各種知的財産の情報や判例などを比較的安易に検索できるようになっていますので、非常に為になります。日本のサイトでも知財に関わる弁護士の方がコラムやブログサイトを運営していたりもしますので、それらをキッチリ読んで基本理解を深めてはいかがでしょうか。
向学心のある方は、大学の法学部などの初歩から専門的な講義までをきっちりと時間をかけて聴講しに行くのも良い考えです。また、色々な知財関連の団体が行っているセミナーなどに参加するなどの方法もあります。セミナーは弁護士や弁理士の方向けの非常に難易度が高いものもありますが、セミナーによっては一般の知材産業従事者の方に判りやすい噛み砕いた内容のものもあります。大学や大学院などにおいて、法律学などの勉強をした事がない人は、このような素人向けのセミナーの所から入ると難解な法律用語が飛び交うことなしに、きちんと説明して貰えますのでわかりやすいでしょう。
また、聴講したりセミナーに出席したりする時間がない人は、薄い本一冊程度の指南書の類いを読むのでも良いでしょう。
それぞれの書籍ごとに色々違った角度から追求した内容を書いていますので、その辺りは基本的理解の参考にもできるでしょう。ただし自らのケースに合った内容を見つけるのは、Creativeの業種の性質上、難しい事が殆ど(完全な模写/模倣の仕事でもない限り、お絵描き業と言うのは、クライエントに合わせたユニークな物を作るのが仕事です)である事は忘れてはいけません。自らの判断に不安がある場合は、専門家の判断にゆだねるのが妥当です。
予算の制限や運営資金の関係から法律の専門家に相談できない場合は、なるべくリスク回避の方向で動く習慣をつけることも大事です。
また、法律の世界も日進月歩ですから、ある程度学んだ事がある人でも最新の判例などに基づいた判断などは、実務の専門家の意見を聞く必要があるでしょう。