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【Photoshop for Graphic】  
画像合成のスーパーテクニック

海津ヨシノリ
3.フローリングを馴染ませる

次にベースとなるフローリングの調整に入ります。まずレンリング結果【図07】をPhotoshopで開きます。このままでは元画像の色調と異なるため、類似したイメージを作り出す意味で【図08】のような色で塗り潰した新規レイヤーを作成し、描画モードを「ソフトライト(不透明度=100%/塗り=100%)」として【図07】に乗せ、【図09】のイメージにします。
【図07】
【図08】
フローリングのカラー調整用の色を塗りつぶしレイヤーに作成。 「塗りつぶしレイヤー」を「ソフトライト(不透明度=100%/塗り=100%)」で乗せる。
【図09】
続けて「フィルタ」→「描画」→「照明効果」で【図10】の設定を行い、光が差しているような雰囲気の【図12】にします。短時間に類似したイメージを作成するので、あまり細かい部分は気にせずに雰囲気優先で処理を行います。あくまでもひとつの方法であり、これが絶対というわけではありません。
Photoshopでは、ひとつの結果を出すために各種の方法が用意されていますが、常日頃からその可能性を探っておけば、難しい作業に直面したときに短時間で有益なヒントを得ることができるようになります。なお、最終的には、このフローリングは人物画像と馴染むように、若干ぼかし処理を行っています。
【図10】
【図11】
「フィルタ」→「描画」→「照明効果」でこのように設定する。 「照明効果」の適用後の状態。
4.前のステップで作成したフローリングレイヤーの上に、レイヤーマスクでマスキングを行った人物画像を配置
【図12】

レイヤーマスクでマスキングを行っている人物画像をフローリングレイヤーの上に配置。
ここでソファーの欠けている部分を調整します。処理そのものは今あるデータの中から調達します。まず【図13】のように調整したい部分に近い部分を選択範囲としてからcommand +J(Windowsは Control+J)で複製を作成します。あとは元画像とのバランスを見ながら【図14】のように不足部分を覆い隠すように複製を移動させてから、複製の輪郭部分をレイヤーマスクで調整して馴染ませます。ここで、ソファーの追加レイヤーと元画像を結合します。結果としてレイヤーマスクは消滅します。
【図13】
【図14】

ソファーの調整したい部分に近い部分の複製を作成する。

複製したソファーの画像を移動し、マスキングで馴染ませる。

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  海津ヨシノリ