この“Rec you”、広告関係者の間では「誰がやっているの?」「六本木ヒルズに投影しているプロジェクターはどんな機材?」「キャンペーンで流れているオペラ風の音楽は何?」「1枚の写真からどうやって3Dアニメーションになるの?」などなど、さまざまな憶測が飛び交いました。さらに一般の方たちも巻き込んで、You Tubeやblog、mixiなどでも注目されていましたね。
私は10月末のPhotoshopworldの講演イベントで日本に行った際、友人の映像ライター林永子さんが主催する映像イベント『スナック永子』@六本木スーパーデラックスに久々に顔を出したところ、偶然にも“Rec you”の仕掛人、
GTのクリエーティブディレクター伊藤直樹さんにお会いすることができました。
その日のイベントはハロウィーンナイトだったみたいで、会場では“Rec you”キャンペーンのために顔写真を撮影する公開フォトブースが設置してあって、私も写真撮影に参加してみました。“Rec you”は、1枚の顔写真が音楽に合わせて歌い出す機能なのですが、顔は私だけど目と口だけはプログラムされている誰か他の人のパーツなので、すごく違和感のある変な顔になってしまい、ちょっと不気味な表情がおもしろかったです(笑)。
仕掛人の伊藤直樹さんは、NIKE id “Cosplay”のバイラルムービーやXbox360の屋外広告“BIG SHADOW”など、通常の広告の範疇を超えたインタラクティブな広告を得意とするクリエーター。考えている事もおもしろく、頭のいいステキな人で、アイデア/表現/メディアプランを総合的に考えることのできる、新しいタイプのクリエーティブディレクターなのです。