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Photoshop world Reportage:永戸鉄也
> 05-2
永戸鉄也 [Collage]
vol.2 [コラージュ]
鉄塔、ステンドグラス、合体ロボ
PW
「じゃあコラージュという方法もダリからの影響があるんですか?」
NT
「まあ、結果的にあったとは思うんですけど、ただ、はじめはスキャナー買っていろんなものスキャンして、写真を着色してーーーたとえば、鉄塔の写真とかいっぱい 撮ってたんですけど、鉄塔って鉄が組み合わさる間に隙間があるじゃないですか。あそこを コントラスト上げて白黒にして、そこにステンドグラスみたいに色を入れてたんですよ」
PW
「ステンドグラスですか?」
NT
「ニューヨークに居た頃に、趣味でその辺に落ちてる瓶を割ってステンドグラス作ってたんですけど(笑)、その発想がここ(PC上)でもできると思って、ステンドグラスの要領で着色して。そしたらそれがけっこうきれいで。しかも人に見せるとみんなきれいでいいって言ってくれて、それでそういうのを作ってたんですけど、それもだんだんそれも飽きてきて、今度はそれをちょっとずつ合体させ始めたんですよ」
PW
「合体?」
NT
「鉄塔で作った作品の一部を他の写真と合体させて、ロボットを作り出したんですよ。そういう感じでコラージュというか、立体と立体を合わせ始めたんですよね」
PW
「へえー」
NT
「だから、切ってちぎって貼ってっていう手でやるコラージュは、初めはやっていなかったんですよ。紙は絵を描くのに使ってただけで、だからコラージュはパソコンを使い始めてからですよね」
PW
「じゃあ、その初期のコラージュってどんな感じだったんですか?」
NT
「最初に作ったコラージュはこんな感じで、実際の写真を貼り合わせてたら立体的に作れて、3Dソフトもないのに写真を貼り合わせていったら結果的に3Dっぽい感じが出たんですよね…。これができたことで、コンピュータの中で、自分にしか出来ないジャンルがつかめそうな感じになったというか」
「gun」
さて、この続きは映像をご覧ください。
永戸さんの初期のコラージュへのアプローチが、永戸さん自身によって解き明かされていきます。
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永戸 鉄也:
アーティスト・アートディレクター・グラフィックデザイナー。1970年東京都生まれ。高校卒業後渡米。帰国後、96年より、音楽、書籍、広告の分野でアートディレクション、グラフィックデザイン、映像制作に携わる。2003年、第6回文化庁メディア芸術祭デジタルアート(ノンインタラクティブ)部門・優秀賞受賞。同年、トーキョーワンダーウォール公募2003・ワンダーウォール賞を受賞し東京都庁での個展を成功させるなどその活動は多岐にわたる
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