【Photoshop for Graphic】
グラフィック制作編 Adobe Illustrator 編 Corel Painter 編

グラフィック制作編
2つの写真を自然に合成する、5つのテクニック
Russell Brown
【TECHNIC 3】

テクニック1、2では、黒のピクセルはレイヤーのデータ上では完全には消去されておらず、表示上は目に見えない効果を施しました。それらは、複雑なレイヤー操作をする際に、ピクセルを完全に消したくないという場合に便利です。今度のテクニック3 は、完全にピクセルを消去する方法です。これも同じように鳩の画像を空の画像の中央にペーストしたところから始めます。

鳩の画像の「レイヤー1」が選択されていることを確認して、「フィルタ」メニューから「抽出」を選びます。これから行うテクニックは、きっとみなさんが初めて目にするテクニックだと思いますよ。

21.
ウィンドウの「抽出」セクションから「描画色の強制」ボックスにチェックを入れます。この「描画色の強制」を有効にすると、選択されている「カラー」を画像から検索し、その色より濃い色すべてを画像から削除できます。
22.
ツールパレットから「スポイトツール」を選択し、鳩の羽に陰となって暗くなっている箇所の色をクリックします。
これが「描画色の強制」カラーとなります。 「カラー」にスポイトでクリックした色が登録されます。
23.
今度はツールパレットの「境界線マーカーツール」を選択し、鳩全体を塗りつぶします。こうすることによって、塗りつぶされた箇所以外の部分で色の検索が行われることになります。
24.
「OK」をクリックする前に「プレビュー」を確認してみましょう。すると、黒い背景が消去されて鳩のみが表示されています。

もし、ここでうまくいかなかった場合は、スポイトツールで別の部分をクリックし、再度「プレビュー」ボタンをクリックして確認してみます。鳩のディテールやコントラストを残しつつ、黒い部分が消去されるような「カラー」を選んでください。ちょうどよい消去具合になったら「OK」をクリックして確定しましょう。29 では鳩の体の一部も消去されてしまっているようにも感じますが、ここでいったんOK をクリックして実際の画像を確認してみましょう。
25.
(24)では鳩の体の一部も消去されてしまっているようにも感じますが、ここでいったんOKをクリックして実際の画像を確認してみましょう。

鳩の足の部分は先ほどの効果によって色が消去され青い空の色が透き通ってしまっていますが、羽の部分のソフトな感じは表現されていますし、悪くはないですね。黒い背景がきれいに消去されています。この後、オリジナル画像をコピーペーストすれば、鳩の空白部分は埋めることができます。
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  Russell Brown   2007.05.18
 

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