【Photoshop for Graphic】
グラフィック制作編 Adobe Illustrator 編 Corel Painter 編
グラフィック制作編
CS3新機能の「白黒」を利用したハードなポスタリゼーション処理
海津ヨシノリ
(5) ひとつの応用例
写真をイラストレーション的に加工するポスタリゼーション的な処理を元画像に対して実行してみるといった逆転の発想も、ユニークなイメージを作り出すヒントになります。例えば、【図18】は、元画像に対して「ハードミックス」処理で得たポスタリゼーションの色分けされたエリアを活用し、ドロップシャドウを実行してからそれぞれのレイヤーを、「描画モード」は「スクリーン」、「不透明度」=100%、「塗り」=100%とした結果です。同じく、【図19】は元画像をぼかし処理してから【図18】と同様に処理を行ったもの。【図20】は【図19】に対して一番上に元画像の「描画モード」を「ソフトライト」、「不透明度」=100%、「塗り」=100%として乗せた状態です。まったく異なった画像に対して処理してみても面白い効果が期待できます。色々と試してみてください。
【図18】
元画像に対して「ハードミックス」処理で得たポスタリゼーションを活用。
【図19】
【図18】の処理をぼかし処理した元画像で行った結果。
【図20】
【図19】の結果に対して元画像のレイヤーを「描画モード」を「ソフトライト」、「不透明度」=100%、「塗り」=100%として乗せたもの。

海津 ヨシノリ
海津 ヨシノリ
東京生まれ。グラフィックデザイナー、イラストレーター。ただし、一時期カメラマンとして活動していた事もある。多摩美術大学多摩芸術学園ヴィジュアルデザイン科(現多摩美術大学)卒業。パッケージ及びCI専門のデザイン会社勤務後に、いくつかのデザイン会社の嘱託を経てフリーに。1988〜2004年まで@niftyのグラフィックフォーラム(絵風蔵)等のマネージャーを歴任。専門は、CI、VI、パッケージデザイン、ロゴタイプにシンボルマーク等だが、フォトイメージング(画像合成)や3D画像、Draw画像などで、イラストレーターとしても活動する傍ら、画像処理を中心に、執筆活動やセミナー、講演、デジタルデータの実験・検証なども行っており、Photoshop、Illustratorばかりでなく、Flashや3Dあるいはモーショングラフィックなどの啓蒙にも積極的に関わる。多摩美術大学造形表現学部非常勤講師。JPC会員。
http://www.kaizu.com/
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  海津ヨシノリ   2007.09.07