さて、1970-80年代はフィルム撮影の世界において革新が起きました。
まず、民生用高感度フィルムの登場です。
その他にもC-41/CN-16処理(現在の一般的なネガの現像方法)やE-6処理(現在のポジフィルムの現像方法)の登場も特記されるべき事でしょう。
70年代半ばから10年間は、あまりタングステンフィルムを用いずデーライトフィルム主体で撮られており、かなり色彩を強調したものが定番でした。
1985年頃は花火打ち上げ技術の革新から急激に花火大会の数が増え、多くの新規花火の発生と共に、主催した自治体などが写真コンテストを行うなどして、タングステンフィルムでの撮影が一定の市民権を得る様になります。
E-6処理の時代になって飛躍的に画質が向上したポジフィルムのベルビアシリーズの発色が、現在の花火写真のスタンダードと化したのは実はつい最近の90年代なのです。
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