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【写真13】
Wrapを使用した物。周辺部の補正は劣りますが、これだけでも許容範囲といえます。 |
安直に行いたい場合は、二度補正をかける作業を行います。一発で仕上げたい方の場合は、最初の補正数値とマウスのコントロールを用いると良いでしょう。
ただ、その分スクリプト等では苦労することになりますから、筆者は安直に二度補正をかける方を選択します。その方が早くて楽ですしね。
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【写真14】
上記の物に、もう一度ImageWarpを行うと完成。Photoshopの機能だけで簡単にできますね。 |
このサンプルでは二度の補正で許容範囲内程度に綺麗になりましたが、撮影された物によっては、もう少し補正を入れると良いでしょう。今回のサンプルの補正は周辺部は切り捨てる前提で、中心部の正確さ(つまり真っすぐにする事)に重点を置いています。補正の際に周辺部は失われますから、別に構わないのです。どの程度失われる物なのかについては、次回に述べましょう。
では、これを魚眼レンズを直す専用ソフトを使用した場合と少し比較して見てみましょう。
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【写真15】
専用ソフトで直された物の一例。 |
【写真15】は、基本的なパラメターしか打ち込んでいませんから、まだまだ補正の余地が在ります。扱うソフトによっては、クロップの発生、拡大のさせ方などが違いますので、その辺りの留意が必要です。Perspectiveを補正すると【写真14】に近い物になるのであろうと予想されますね。
専用ソフトやプラグインは、細かいパラメターを数値で打ち込めるなどの様々なメリットはありますが、専用ソフトの物と比較してもPhotoshopの機能も捨てた物ではないのがお分かり頂けたでしょうか?プログラミングの心得が在る人ならば、自分の所有する魚眼レンズに合わせた設定が比較的簡単にひねりだせるのもご理解頂けたでしょうか。CS2以降のPhotoshopでは、今まではかなりの知識と複数のプラグインの扱いに長けてなければ成せなかった、魚眼レンズの補正が比較的簡単に行えるようになったのは、非常に重要なこととなります。
次回はPhotoshop上で写真を魚眼レンズで撮られた物をつなげる作業、そして展開作業のメリット、デメリットなどについて検証します。
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