【Photoshop for Photograph】
写真加工テクニック編 撮影テクニック編
写真加工テクニック編
カラー写真のモノクロ化テクニック PART1 風景写真
写真・監修:茂手木秀行 構成:編集部
写真の原点はなんといっても「モノクロ」。デジタルカメラによってカラー写真が全盛ですが、その一方モノクロ写真を見直す動きもあります。デジタル写真のモノクロ化は以前から行われてきましたが、ここ数年、プリンタの進化によって安定したグレー再現が可能になり、デジタル写真のモノクロ表現に注目が集まっています。ここでは、写真家の茂手木秀行さんに独自のモノクロ化テクニックを披露してもらいました。マスクの使用を最小限に抑えて効率よく、しかし効果的なモノクロ写真を制作する工程を再現してみましょう。
元画像
モノクロ変換前のカラー画像。
カラー写真としてはありきたりに見えるかもしれませんが、これがモノクロ写真になると雰囲気が大きく変わります。風景のモノクロ写真のポイントは、構図と調子です。
完成画像
モノクロ変換後の画像。
処理前のカラー画像とは、印象がまったく異なる写真に仕上がっています。モノクロ写真を制作する場合は、撮影時からモノクロ写真を意識することが大事です。一方で、イメージ通りに仕上がらなかったカラー写真をモノクロ化すると、それがモノクロに適している場合もあります。プリンタのモノクロ再現能力も向上してきており、デジタルでモノクロ写真にトライする環境は整ったと言えます。
RAWを彩度を上げて現像
デジタル画像をモノクロにする場合は、RAWで撮っておくことをお勧めします。RAW現像の段階で、彩度を上げて現像することにより、この後の「色相・彩度」で調整がしやすくなるためです。
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  写真・監修:茂手木秀行 構成:編集部   2007.06.07