【Photoshop for Photograph】
写真加工テクニック編 撮影テクニック編
写真加工テクニック編
カラー写真のモノクロ化テクニック PART1 風景写真
写真・監修:茂手木秀行 構成:編集部
STEP06 手前の木を明るくする
写真に立体感、遠近感をつけるため、手前の木の部分を明るくします。やはりこれも、STEP03と同じように、「色相・彩度」の調整レイヤーを作成し、特定の色相の明るさを調整することで調子を整えます。ただし、この場合「ブルー系」を補正しているのですが、空など他の部分への影響もあるので、ブラシツールを使い、レイヤーマスクを編集して木の部分だけに効果がかかるようにしています。このように色相ごとに個別の補正を繰り返して、モノクロのトーンを出していきます。ここまで見てもらってわかるように、この「色相・彩度」によるモノクロ化手法を使うと、思い通りの調子を再現しやすいだけでなく、マスクの利用も減るため、効率的なモノクロ化が行えます。
木を明るくするために、「色相・彩度」のシアン系の明度を上げた後、ブラシツールでレイヤーマスクを編集して、効果が木だけにかかるようにしました。
STEP07 さらに手前の木を明るくする
「色相・彩度」で手前の木を明るくしましたが、もっと印象的なイメージにするため、さらに「トーンカーブ」の調整レイヤーで、カーブを持ち上げて明るくします。木の質感を失わないよう、きちんとハイライトを残すように気をつけてカーブを操作しましょう。なお、これはSTEP05と同じように、「トーンカーブ」の調整レイヤーを下層の「色相彩度」のレイヤー(図では「ブルー系」)のクリッピングレイヤーにします。これで「トーンカーブ」補正は、「ブルー系」レイヤーのマスク部分だけにかかるようになります。
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  写真・監修:茂手木秀行 構成:編集部   2007.06.07