撮影の時間の配分
どんなに忍耐強い猫でもコンスタントにフラッシュ光や他の強い撮影用の照明の下でずっと5〜6時間も大人しくして居る事は出来ません。
人間のモデルでも、5〜6時間も同じ所に居て色々ポーズをとる事は辛い物です。まして堪え性と言う物が非常に低い生き物と言われる猫は、自分にとって少しでも不快で有る状態が必要以上に続くならば、さっさとセットから逃げ出してしまうでしょう。
通常5〜6時間かかると言われる猫の撮影セッションの内、実際に景気良く猫を撮影出来る時間は短く、恐らく2時間も出来れば良い方でしょう。これは、猫の集中力が元々続かない生き物の為、実際に例えば飛び跳ねている所を撮るとか、セット内を歩き回っている所を撮る事に使える時間と言うのは大変短いからです。猫の集中力はどんなに頑張っても数十分程度しか持ちません。又、猫じゃらし等で遊んでいる、動きが在る物を撮ると言うのなら、恐らく一度に5分も持たないでしょう。これは、猫の狩りと言うのは瞬発的な物だからです。
もしクライエントの要求する物が、瞬発的な物を猫に要求される物で在る場合、5〜10分程度セット上で動いて貰い、その後、1時間は猫がダラダラと撮影セット上で寛いでいるのに付き合う必要が有ります。
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