【Photoshop for Photograph】
写真加工テクニック編 撮影テクニック編
撮影テクニック編
ネコの撮影テクニック「後編」
〜レンズを猫に上手く向けましょう〜

稲垣 英徳

グルーミング台を撮影用に
グルーミングサービス等でも使われる、獣医さんが使う診察台などは、比較的大人しい動物を乗せて撮るのには向いて居ます。 但し、活発な性格の猫が相手の場合は、その場で大人しくさせる難しいでしょう。
実際の撮影ではこれに背景を乗せてしまいますので、大人しくしてくれる動物が相手で在る事が絶対条件です。

写真は、おめかし中のマルチーズ。猫では在りませんが、こちらも神経質な小型愛玩犬です。

もちろん、これらの台は、ショーの展示会場など、元々スペースやセットアップ条件に制限が在ったりする際に使用する物ですし、これらで大人しく撮られるタイプの猫は、所謂ショーに出る猫や、モデル経験が豊な犬猫に限られます。
img11 【写真 11】
グルーマや獣医さんが使う台は撮影用の台としても、グルーマ等の所で撮影する場合は活用されます、
実際問題としては、グルーマーやショーに出す犬猫のブリーダーの人達と付き合いが在る動物撮りを色々こなすカメラマンならいざ知らず、 この様な物は、一般的には縁が無い物ですので、あくまでも参考迄にと覚えておいて下さい。

猫の撮影の場合、依頼を受けて撮る猫が比較的若く、活発な事が多い為、手頃な台として使えるリビングのソファーやベッドルームのベッドなどの上で、大きく背景を出して撮る形を採用しています。勿論ベッド等のマットに背景が沈まない様に工夫をする必要は在りますので、大きなフォームボードを下に何枚も入れる、結構大掛かりな物となります。

しかしながら、この様にセットアップした場合、猫が大人しく高所に居てくれるため、撮影は床にそのまま背景をセットする物に比べて撮影がスムーズに進み易くなります。
img12 【写真 10】
猫の撮り方(前編)終わり。
こう言うポーズを白背景でして貰うのも面白い物です。
おわりに
さて、長々と間合い、目線の高さ等の事を書いて来ましたが、 殆どこれが、猫をインドアで撮る際の第一のコツな様な物ですので、 是非、注意しながら間合いをとる練習をして貰いたい所です。

続きは、猫の撮り方(中編)で。

< Back  |5|  Next >
  稲垣 英徳   2007.04.28