【Photoshop for Photograph】
写真加工テクニック編 撮影テクニック編
撮影テクニック編
ネコの撮影テクニック「後編」
〜レンズを猫に上手く向けましょう〜

稲垣 英徳

消耗品
猫撮影では、間違い無くどの材質の背景で在ってもズタボロにされますし、モデル猫に依っては、好んで背景に猫パンチします。筆者は紙背景を使っていますが、これは他の動物撮影によく使われる材質の物に比べれば、口に入れたり、誤飲されての比較的安全と言う理由が在ります。今回のtipsで協力して頂いた猫さんは、フォームやゴム材の物を好んで噛む困った癖が在りますので、安全の為にも、紙を使いました。

勿論、紙の背景は消耗品として扱わなければならず、その為、撮影の経費としては馬鹿にならない物で在ると言う事は言う迄も無いでしょう。猫さんに依ってはレフ板やディフューザーを好んで引っ掻く子も居ますので、最悪の場合、それらが損壊してロスする可能性も入れておきましょう。
img04 【写真 5】
タングステン照明での撮影です。猫の軽い動き等の撮影中は、タングステン照明の方が向いています。
プロップ、各種機材は、乳幼児を撮る時と同じく、猫が口に入れられる物、噛んで飲み込める物は基本的に排除する細心の注意を払う事が、事故の無い撮影に繋がります。その為、機材、消耗品等も猫が噛んだり引っ掻いたりする事を念頭に持って行くと、スムーズに安全な撮影が行えます。これは、猫とか生き物を飼っている人の心がけと同じですね。また、猫さんに対する貢ぎ物、おもちゃの各種を猫さんに依っては用意する必要が在ります。色々消耗品、プロップのコストがかかる物ですので、覚悟が必要です。

さて、照明の配置や必要な物が判った所でフラッシュ撮影に行きましょう。
img06 【写真 6】
タングステン照明とフラッシュのコンボです。

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  稲垣 英徳   2007.05.01