このような三脚を使用する公共の場での撮影に、いろいろな許可を得なければならないという現状こそが、アウトドアでのワンショット撮影への根強い欲求を欧米の市場において形成する原動力になっていたのでしょう。銃火器を一般市民が保有しているからこそ、とも言えますから、日本の三脚規制とは随分根っこの理由が違いますね。
90年代後半、北米では不動産市場のブームが起こり、不動産向けのワンショット撮影がもてはやされるようになります。大抵のこの手の撮影依頼は安価で、高額な魚眼レンズを使うのには不向きです。ですので、5MP程度のコンパクトデジタルカメラとワンショット機材だけの軽装備で活動する不動産物件撮影専門カメラマンの登場したのはこの頃です。
ワンショットの歴史:オーブ、そして鏡
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