【Photoshop for Photograph】
写真加工テクニック編 撮影テクニック編

撮影テクニック編
Photoshopで出来る簡単なパノラマ 「中編 3」
稲垣 英徳
買い物の前に確認すべき事:
まずは手持ちのレンズをご確認下さい。35mm判で、焦点距離がズーム域が35〜50mm相当をカバーするレンズを既にお持ちのかたも多いと思います。

それらのレンズの以下の点を確認してみましょう。
1.手持ちのレンズはMF撮影が出来るか?(つまりきっちりMFリングが操作出来る物か、申し訳程度にMFリングがあり操作性が低い物か?)
2.フィルタースレッドがあるか?
3.フィルタースレッドの光景は何ミリメーターか?
4.フィルターを装着した場合の前玉とフィルターの距離はどのくらいか?
5.マクロ撮影は可能か?
6.可能ならば、どこまで接写出来るか?(この距離が大事となります)
【写真 7】
自作機材は、手持ちのレンズに合せて加工する必要があるため、手持ちのレンズがどの様な物かは大事になります。
今回の自作モデルでは、筆者はかなり一般的なレンズであるCanon EF-S 18-85 f/4-5.6 ISで使用出来るように作成してあります。ニコン、オリンパス、ペンタックス、ソニーなどの入門機のレンズキットのレンズでも動作でも大丈夫な筈ですが、自分で各自のレンズの特性に合せて、きっちり計測して加工する必要があります。
参考までに申し上げておくと、筆者の完成品が前玉とフィルタースレッドの部分が回転する仕組みのレンズで試した際は、回転によるブレから非常に安定と画質が悪かったため、精度の低い自作機材をその手のレンズで使用する事は、お勧めしません。使用するレンズを決めたら、レンズのピントを合せる所を決め加工に入ります。
実際の加工:
ここで安全に関する確認を行いたいと思います。
初めてガラス材の加工に挑む方には、電球の様な薄いガラス球体に穴を空ける作業は難しく感じるかもしれません。また失敗すると手などをバッサリと切ってしまう恐れもありますし、ガラス片などで失明の危険もありますので、安全のための配慮は欠かさない様にしましょう。

まず安全のためのゴーグル、防塵マスクなどは必ず身に付ける様にしましょう。また、多くのガラス加工の機材はビットを湿らせた環境で行いますので、ウエットのドリルの使い方等の扱いに慣れる必要もあります。
【写真 8】
折れた回転ディスクの例。カット作業高速回転中に折れ飛ぶ物は危険ですので注意が必要です。
【写真 9】
安全ゴーグル、防塵マスク等は、石材やガラス材加工の際には欠かせません。安全と健康のためにも是非装備しましょう。
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  稲垣 英徳   2007.07.06