【Photoshop for Photograph】
写真加工テクニック編 撮影テクニック編

撮影テクニック編
Photoshopで出来る簡単なパノラマ 「中編 3」
稲垣 英徳
次に、フィラメント部の除去作業に入ります。
作業自体は、目視確認が最も容易で単純な部分と言えます。しかし、後のミラーの強度や状態等にも影響する作業なので、丁寧に行いましょう。
【写真 18】
ダイヤモンドの研磨ヘッドでフィラメント部を切断していきます。
慣れるまでは、30分程度時間をかけて慎重に切断しましょう。断熱材のエッジに沿って、綺麗に切断するとあっと言う間に完了します。流水の中で切るため、ミラー部分を痛める事はないでしょう。
【写真 19】
綺麗に取り除かれた未使用のフィラメントは、他の撮影で使えます。
棒のカット:
鏡の加工が一段落したら、今度は棒の加工に入ります。筆者は鉄やアルミ材の物を使っていますが、もし入手可能であればチタニウム等で出来た素材を手に入れると、重さ、強度等申し分無いものが出来ます。しかしながら切断加工等は難しくなりますから、楽をしたければ鉄等の物を使うと良いでしょう。
棒のカットはこの作業の中で最も簡単な作業ですが、最も大事な作業の一つであります。適度な長さに切ることが、鏡を有効に利用できるか否かに関わってくるので、自らの手持ちレンズのスペックに合せた長さに切りましょう。
【写真 20】
切り口は綺麗に削ることで、レンズに傷をつけることを防げます。
フィルターの加工:
中心に、棒の口径程度穴を開けましょう。かなり強度を持つ物があったり、はじめはダイヤモンドのヘッドが滑ってしまったりして危険ですので、手元には十分注意しましょう。
【写真 21】
77mmUVフィルターに穴を開けた物です。
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  稲垣 英徳   2007.07.06