【Photoshop for Photograph】
写真加工テクニック編 撮影テクニック編

撮影テクニック編
Photoshopで出来る簡単なパノラマ 「中編 3」
稲垣 英徳
オーブ部分の組み立て:
作業自体は、目視確認が最も容易で単純な部分と言えます。しかし、後のミラーの強度や状態等にも影響する作業なので、丁寧に行いましょう。
【写真 22】
オーブ部分の内側部分。
まず、オーブ内部の側のネジを組み立てます。以下のステップを踏んで下さい。

STEP1.棒ネジにゴムのリングを嵌めます。筆者は水道の蛇口などに使われる凸型のゴムリングを使用していますが、そのゴムリングの凸面を下に向け、ガラスの接点になる様にし、その上からメタルOリング、そしてナットをしめます。
STEP2.棒ネジを球の穴から通し、ゴムリングの外側のリングをしめます。

【写真 23】
鏡側部分。鏡に触れる所はゴムリング、金具リングのサポートとナットで構成されています。
STEP3.平らなゴムリング、又は凹型のリングを使用します。凹型のリングがなくても、後ろのメタルリングを軽く叩いて凹型にする事で、しめつける圧力と、ゴムの柔らかさから凹型になりますので、この辺りは集めた材料と相談すると良いでしょう。
STEP4.メタルのリング、ネットをしめれば完成です。
(このままでは強度が不安ですので、最終チェックの後に樹脂を流し込んでオーブ内部を補強します。
フィルター部分の組み立て:
さて、オーブの組み立ての<STEP4>まで行くと、いよいよフィルター部の組み立てです。この部分の作業はオーブの部分と殆ど同じです。
【写真 24】
フィルターのカメラのレンズ側の方の処理。ナイロンプラスチックで出来たリングをナットでしめています。
丸ナットを使うとカットされるエリアが比較的綺麗になります。丸ナットはモーターなどの可動部品や鍵等のシリンダーを扱う工具、部品が入手できる所で手に入ります。
【写真 25】
フィルターの鏡側から、カメラのレンズを臨んだところ。ステップアップリングが既に装着されています。
ここから、まずステップアップリングなどで、前玉との間の距離を確保します。 あとは、確認した後に鏡の位置などに問題がなければ、鏡側に透明な樹脂を流し込み補強しましょう。

これで完成です!!
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  稲垣 英徳   2007.07.06