【Photoshop for Photograph】
写真加工テクニック編 撮影テクニック編

撮影テクニック編
Photoshopで出来る簡単なパノラマ 「中編 3」
稲垣 英徳

Photoshopで出来る簡単なパノラマ(中編2)では、ミラー式の撮影のコンセプト的な事に触れました。現在も製品開発を続行しているミラー式の製品メーカーの反射鏡モデルは、現在も開発が続けられているミラー式パノラマ機材に挑むような物ではありません。

【写真 1】
ミラー式機材で撮影された物です。
アートとしてのカメラは確立されたジャンルの一つですから、自作機材の魚眼レンズは、個展などでも登場する自作ピンホールカメラ等によって撮られた物にも通じます。

材料集めについて:
自作機材を紹介するのに最も大事な案件は、材料入手の容易さと加工の安易さになります。 経済性も重要なので、今回はホームセンターで手に入る物という前提で組み立てました。 もし似たような物で、ベターな物が身近にあるなら、それを代用して頂いて構わないでしょう。また、オンライン等で安く簡単に入手出来る物もあります。


材料で準備する物:
●ハーフミラー電球(電球売り場)、またはミラー仕上げのガラスオーブ(ガーデニング用品、またはクリスマス用品の所で安い物を)。
日本国内では電球が最も確実です。
【写真 2】
写真では、北米でのAタイプ電球(通常タイプ電球、写真左)と、G25タイプ(一般的なサイズ丸電球)の電球を紹介しています。
ホームセンターによっては、安全用のミラーなどが豊富にありますので、それらを使っても良いでしょう。ただし、あまり重たいとカメラの上で支えるのが困難になりますので注意が必要です。 直径は大きければ大きい程、理論的に得られる画質は向上しますが、その代わり大きい程鏡自体の歪みが大きくなります。また鏡の自重から安定して撮影するのが難しくなります。そのため、鏡の直径は10cm前後が望ましいでしょう。
●ハーフミラー電球アルミまたはメッキされた鉄などのネジが切られている細い棒(筆者が使用した物は、スレッドが#10-32と言う規格の物)、上記の棒の規格に合うナットを最低でも4つ、上記の棒の規格に合うゴムとプラスチックのリング
【写真 3】
ネジ、ゴムのリング、そして棒。サイズ等はヤスリなどの工具でトリムしてある程度小さくします。また、棒は必要な長さにカットします。
アルミまたはメッキされた鉄などのネジが切られている細い棒(筆者が使用した物は、スレッドが#10-32と言う規格の物)、上記の棒の規格に合うナットを最低でも4つ、上記の棒の規格に合うゴムとプラスチックのリングを購入してください。
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  稲垣 英徳   2007.07.06