その為、筆者は花火の種類によっては秒刻みで撮影したものを、フォトショップで完成させる手法を用いてダイナミックレンジ等の問題を抑えています。最大の留意点としては、コンポジット(合成)で作られた絵はニュース性のあるところで用いることはタブーであり、一般的な記録的要素のある写真コンテントなどでは、否定的に受け止められる場合もあります。
しかしながら、商用画材や自己鑑賞、自己表現目的などのためにコンポジットを用いるのはフィルムの時代から行われていた事です。短時間に多くのバーストがある花火の撮影では、実際に目が捉えた花火とカメラが捉えた花火との乖離もある事から、これからの花火の写真表現ではコンポジットの重要性が増してくるものと思われます。
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