今回は花火撮影の基本に触れていきました。
花火撮影は、フィルム時代にはカメラマン独自の工夫があちこちに有りましたし、今のデジタルカメラの時代でも、カメラマン独自の色などを出しています。
しかし基本的にでは、さほど難しいことをしなくても、撮れるところが花火撮影の魅力でもあります。極端な話を言えば、花火撮影モードと三脚を使ってコンパクトデジタルカメラで撮ってもそこそこのものが撮れてしまうのです。初心者にとっても非常に始めやすい題材と言えるでしょう。現在の花火の明るさ、速さ、多彩さに合わせた絞り値の変化とシャッター速度の違いなどをふまえ、新色やスターマインなど、量、光、音を競う花火大会では、以前より一層の注意をしましょう。AWBを積極的に用いたり、3200K等の設定で撮る必要性に迫られるかもしれません。
また、伝統的な花火には絞りF8シャッター速度8秒のような設定も有効ですから、花火大会の性質に合わせて、どのような撮影プランを組むか、色々検討されると良いでしょう。
一般的に都市部の花火大会では、打ち上げられる花火の大きさの制限を明るさと打ち上げ量でカバーすることが多いため、筆者が使っている短いシャッター速度と、かなり絞った値が有効になることが多く、逆に大きな尺玉を打ち上げることの多い地方の花火大会では、伝統的な撮影の手引書に載っている設定が有効になる場面が多くなると予測されます。
是非、各地の花火大会の違いを楽しみながら、花火撮影に挑んで欲しいものです。
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