【Photoshop for Photograph】
写真加工テクニック編 撮影テクニック編

撮影テクニック編
打ち上げ花火の撮り方 基本「後編」
稲垣 英徳
写真a
写真b
写真c
写真d
写真e
a、b、c、d、eの5枚の写真は、約2秒に一枚のシークエンスで撮影されています。トータルでは約10秒程度の露出と同等となります。

シークエンス撮影では、花火のコンビネーションなどを承知している場合、それに応じて絞りやシャッタースピードを変更するなどの工夫も可能です。 (大会の運営局や花火師の方に撮影を依頼された場合、打ち上げのプログラムによってどの様なコンビネーションかあらかじめ知ることが出来ます。それ以外の方法では、経験しか有りません)
【写真12】
a、b、c、d、eの写真をPhotoshopで合成した結果。目で捉えたものに近くなります。
各撮影の間には、多少のラグが発生します。手持ちのカメラの連射、処理性能、絞り設定などによっては露出オーバー気味になって、あまり重ねられなくなったりもします。

また筆者が撮影したNYCの花火大会の様に、花火の装置が移動しながら発射するような場合は、シークエンスで使える秒数などにある程度の制限が生じます。もちろん一つのコンビネーションは大抵同じ所に打ち上げられますから、移動しながら打ち上げるものでも、そのコンビネーション内の花火は上手くシークエンスでキャプチャーできるのです。

また、シークエンス撮影は分解して撮られているので、後で何かと商用画材などで使用するときに便利ですので、実験的に撮ってみると良いでしょう。
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  稲垣 英徳   2007.08.16