【Photoshop for Photograph】
写真加工テクニック編 撮影テクニック編

撮影テクニック編
Photoshopで出来る簡単なパノラマ 「前編」
稲垣 英徳
発想は簡単な物で、トリムした物を通常の手札サイズの倍引き延ばすだけの物ですが、それで随分変わるのです。

人間の目は、目を動かしてみなければならない一定の大きさ、及び一定の横長の比率になると、視線が誘導され、実際よりも広角の物を見ている錯覚が発生するのですが、この辺りを上手く突いて商品化したのが、90年代に定番となったパノラマ仕様なのです。
【写真 6】
28mmの画角の物をトリムする前、水平画角は65度。
【写真 5】の様な物が、家庭で撮れる一般的なパノラマとして普及した事もあり、これらの規格を利用して、一眼カメラの所有者が安易にトリムする形で出すのが普及したのが比較的安価な入門〜中級ズームレンズでも得られる画角の広角側で在る28mmを使用し、それをトリムして出す方法です。これだと一応水平画角は65度。ワイドビュー機には全く及びませんがそれなりの画角が在る様な気になれますし、アマチェアのカメラマン達にそれなりの人気があった様です。
【写真 7】
【写真 6】をトリムした物。この手の28mm広角をトリムした出力がフィルム時代は一眼レフユーザの間では一時人気だった様です。この画角はAPSカメラの時代になるとAPSコンパクトカメラのP又はHモード得られる機種の中に多く登場する様になります。
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  稲垣 英徳   2007.05.14