しかしながら、当時はQTVRなどでは、納入サイズがあまり高画質を要求されることがなかったので、この程度でも十分大丈夫だったのです。一部のWeb用途などに求められるQTVRは解像度がかなり低かったので、この事を利用したニッチ製品が、ワンショットパノラマ機材となっていきます。これに関しては、次回のtipsで述べたいと思います。
ここで特記すべきは、わずか4〜5年の内に、CPU及び、GPUの性能の著しい向上と、多くのソフト面での技術革新が起きたことから、撮影での注意事項が、筆者がパノラマ撮影をQTVR向けに始めた2002年当時に比べると、非常に寛大になってきたということがあります。当時は些細なミスでさえ、パノラマ写真の作成の失敗につながったのが、2007年現在のソフトではなんとかしてしまえるのです。勿論、三脚撮影等の基本的な所はあまり変わりませんが、少なくとも、精密測量機材の様な繊細さを雲台に要求することが、大きく引き延ばすのが前提で無い限りは、心配しなくて良くなったのです。これが、伝統的な三脚のメーカーであるManfrotto社やKAIDAN社の様なQTVR専門メーカーの製品以外にも、多くの簡易パノラマ雲台が、製品として出されるようになった理由でもあります。
これが、伝統的な三脚のメーカであるManfrotto社やKAIDAN社の様なQTVR専門メーカーの物以外にも多くの簡易パノラマ雲台が製品として出される様になった理由でもあります。
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